「樟脳」と「ナフタリン」の違いは? 知っておきたい防虫剤の知識

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【タイトル】樟脳とナフタリンの違いって?

衣替えの必需品、防虫剤。

大切なお洋服が虫食いされないように、しっかり効果のあるものを選びたいですよね。

ところで、「樟脳」「ナフタリン」、この二つが同じものだと思っている方が多いのではないでしょうか。

杏奈

匂いも用途も似たようなものよね。というか、「樟脳」と「ナフタリン」はひょっとして同じ??

私も以前はそう思っていました。

ということで、この記事では「樟脳」と「ナフタリン」の違いをお伝えしていきます。

赤ちゃんやペットの安全だけでなく、大人にとっても安心・安全に衣替えができるよう、この記事を参考にしてみてくださいね!

目次

「樟脳」と「ナフタリン」の違い

「樟脳」と「ナフタリン」について、違いと特徴をお伝えしていきます。

「樟脳」(しょうのう)とは

樟脳は楠(クスノキ)から水蒸気蒸留法という方法で抽出され、結晶化させたもの。カンフルまたはカンファーとも呼ばれる。

楠(クスノキ)は葉や枝から漂う独特の強い香りが特徴的であり、昔から「クスリの木」などと呼ばれ、重宝されてきました。

この楠(クスノキ)の木片から精製されるのが「樟脳」です。

日本では江戸時代から防虫剤として用いられたり、虫がつきにくいことから箪笥などの家具材として用いられてきました。

また、樟脳のオランダ語である「カンフル」は医薬品の名前としても有名ですね。

個人的には「おばあちゃんの着物の匂い」として記憶している、どこかノスタルジックな香りです。

杏奈

樟脳は、ユーカリやローズマリーのようなスーっとしみとおる清涼感のある香りです。

「ナフタリン」とは

ナフタリンはコールタール(石炭を熱分解して得られるドロドロした液体)から精製される無色の結晶。防虫剤、染料、合成樹脂などに用いられる。

樟脳が天然の木から抽出された防虫剤であるのに対し、ナフタリンは化学合成の防虫剤です。

五月人形やお雛様の防虫剤として、また、ネズミの駆除などにも用いられてきました。

樟脳よりも匂いが強く、固体が気化していく過程でゆっくりと効果を発揮するため、効果が長持ちします。

衣替えなどで衣装ケースを開けると、ナフタリンが入っていた和紙の袋が空になっていた、というアレですね。

杏奈

樟脳もナフタリンも同じようなものだと思っていたけれど、全然成分が違うのね!

「樟脳」「ナフタリン」市販の防虫剤にはどんな製品があるの?

では、市販されている「樟脳」と「ナフタリン」には実際どんな製品があるのか、ご紹介していきますね。

樟脳の防虫剤

現在入手できる樟脳の防虫剤です。

「KUSU HANDMADE 天然くすのき防虫剤 カンフルパウダー」 4.5g×24包

九州産の楠から作られた、国産の防虫剤です。

少しお値段はしますが、衣類や着物の虫よけとして安心して使うことができます。

樟脳製品ではイチオシの防虫剤です。

「天然樟脳」

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天然の楠(クスノキ)から成分を抽出しており、自然な香りの体に優しい防虫剤です。

小さいお子さんがいるご家庭や、化学成分にアレルギーがある方、合成成分が苦手な方にもおすすめです。

「きものしょうのう」

¥862 (2024/11/28 15:38時点 | Amazon調べ)

こちらの成分は調べたところ「合成樟脳」ということですが、防虫効果に変わりはありません。

大切な着物を虫食いから守るための必需品です。

匂いは風通し(陰干し)をすれば気にならなくなります。

樟脳アロマオイル

衣類用の防虫剤ではありませんが、国産の純粋な樟脳アロマオイルです。

樟脳製品はどれも生産者が限られているだけに、貴重な製品です。

虫よけとしても使えますし、アロマオイルなのでリフレッシュや気分転換にも使うことができます。

ナフタリンの防虫剤

ナフタリン製剤の防虫剤はほぼ出回っておらず、エステーの「ネオパース」くらいです。

衣類用以外に、ネズミやイタチなどの動物避けとしても用いることができます。

「樟脳」「ナフタリン」の使用上の注意点

「樟脳」と「ナフタリン」の使用上の注意点です。

樟脳・ナフタリン 使用上の注意点
  • 樟脳とナフタリンは併用はしないこと。溶けて衣類のシミになります。
    (パラジクロロベンゼンも併用不可)
  • ラメ・金糸・銀糸・金箔・塩化ビニル製品等には直接触れないようにします。
  • 衣替えなどの作業をする時は、換気をしながら行います。
  • お子さまやペットが触れない場所に密閉して保管してください。
  • 樟脳は引火性があるので、火の近くやライターの使用には注意が必要です。
杏奈

今ここで覚える必要はありませんが、購入した製品の注意書きに従ってくださいね。

「樟脳」「ナフタリン」を誤飲した時の毒性や危険性は?

樟脳やナフタリンの、人体への影響や毒性が気になりますよね。

結論からお伝えすれば、「樟脳」も「ナフタリン」も誤飲した場合、中毒症状が現れます。具体的な中毒症状は「樟脳」と「ナフタリン」で異なりますので、ここでは割愛させていただきます。

万が一誤って飲み込んでしまった場合は、速やかに医師にかかりましょう。

また、誤飲という極端な話でなくとも、部屋の中では高濃度にならないように注意が必要です。

赤ちゃんが手に取らないように注意するのはもちろんですが、犬・猫などのペットは特にこれらの匂いを苦手とします。

防虫剤には触れさせない・吸わせないように注意しましょう。

ひろ

取扱いには注意してね!

とはいえ、適切な取り扱いをすれば過度に恐れることはありません。

使用の際は各製品の注意事項を守り、安全・安心に衣替えを行いましょう。

まとめ

「樟脳」「ナフタリン」の違いや特徴、注意点についてお伝えしました。

  • 「樟脳」は楠(クスノキ)から抽出される天然の防虫剤
  • 「ナフタリン」はコールタールから精製される合成防虫剤

このサイトでは化学合成のものよりも、より天然に近い防虫剤の方をおすすめしています。

また、さらにナチュラルな防虫剤もありますので、興味があれば下記記事を読んでみてくださいね♪

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