クローゼットやタンスに収納する時や旅行の時など、服のたたみ方に困った経験はないでしょうか。
服を綺麗にたためないと変なところに折りジワができますし、かさばって余分に場所を取ってしまいますよね。
しかし、服のたたみ方は知っているか知らないか、それだけです。
特別に難しいスキルは必要ありません。
一度たたみ方をマスターすればクローゼットの中のごちゃごちゃを解決できますし、旅行や持ち運びの際にも役に立ちますよ。
この記事では、アパレル経験のある筆者が基本の服のたたみ方をご紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さい♪
〈事前の知識〉服を半分・谷折りにたたむのはNG
記事を進める前に、NGのたたみ方をご紹介しておきます。
それは・・・
服を半分に折ってお腹側を内側にたたむやり方。
簡単にたためる反面、この方法にはデメリットがあります。
内側にたたんじゃダメなの?
ちょっと格好悪い折り線が入るのよね。
どういうことかというと、服を2つ折りにすると、ちょうど胸の下あたりに横一直線に折り目がきます。
しかも折り目は、前から見るとへこんだ谷折り。
ちょっと格好悪くありませんか?
そう感じるのは私だけでしょうか・・・。
一方、お店のように襟ぐりが外側になるようにたたむと、折り目は下の写真のようになります。
折り目が身体の立体感に沿うため、着用した時に自然な感じに見えます。
トップス基本のたたみ方
では早速、トップスのたたみ方を見ていきましょう!
たたみ方は3ステップです。
- 背中側を表にして(服を裏向けにして)
- 左右対称になるように、身ごろと袖をたたむ
- 下から上に向かって丈を半分にたたむ
一度覚えれば、家の引き出しやクローゼット、収納ケースにも応用できます。
幅や長さを微調節することで、どんなサイズの収納にも対応可能。
詳しく説明していきます。
Tシャツ、ブラウス、カーディガン
トップスのたたみ方は、アイテムやデザインが違っても基本的には同じです。
Tシャツ、カットソー、カーディガンやブラウス・・・ほとんどのトップスに応用できるたたみ方です。
では早速、Tシャツを例にみていきましょう!
①背中を表にして左側をたたむ
背中側を上にしたら、まず向かって左側をたたみます。
服はたいてい裾の方が広くなっているので、完全に平行ではなく裾の方を多めにたたみます。
そして袖の部分を外側に向かって1回、内側に向かって1回、左右に振るような動作で折ります。
②右側をたたむ
左側がたためたら、同じように右側もパタパタと折っていきます。
右側の袖も、外側に向かって1回、内側に向かって1回折ります。これは長袖の場合です。袖が短い場合は適宜必要な分だけ折ってください。
③下から上に向かってたためば完成!
袖がたためたら、次に裾の部分を下から上に向かって半分にたたみます。
表向きに返せば完成です!
写真の遠近感のせいかもしれませんが、何だかあまり綺麗にたためていませんね・・・。
ちなみに、収納の関係でコンパクトにする時は3つ折りにすればO.K.です。
以上、トップスの基本のたたみ方でした。
袖を2回折ることにより、少しバラけた時にも崩れにくいたたみ方となっています。
フードつきパーカー
フードつきパーカーをたたむ時、フード部分が邪魔ですよね。
フードを適当にくしゃっとたたんでしまうと格好悪い上に、必要以上にかさばってしまいます。
かさばらず、見た目綺麗なパーカーのたたみ方をご紹介します。
①途中までは上記Tシャツのたたみ方と同じ 裏向きにして左右をたたんでいく
背中側から左、右と順にたたんでいきます。
そして裾を下から上に向かって折り上げ、パーカーを表向きに返します。
②フードの向きを左右どちらかに倒す
フードを左右どちらかにぺたっと倒します。
③フード部分をねじるように下に向かってたためば完成!
フードを付け根の部分から、ねじるようなイメージで下に向かってたたみます。
黒くてわかりにくいですが、フードが身ごろにしっかりコンパクトに収まっています。
これでフードつきパーカーもたためました!
ジャケット
ジャケットをたたむことは普段あまりないとは思いますが、
- 会社や外出先にハンガーなしで持っていく時
- フリマアプリで販売する時
などの場合にはジャケットをたたむ必要性が出てきます。
ジャケットは縦→横と2回折る簡単で効率的なたたみ方よく見かけますが、他の荷物に圧迫されるようなシーンでは前の合わせの部分に変な折り目がついてしまいます。
高価なジャケットにシワがいくと気になりますし、一度シワがいってしまうと元に戻すのも大変ですよね。
では早速ジャケットのたたみ方を見ていきましょう! 基本は同じです。
①背中側から左の身ごろと袖をたたむ
ジャケットを裏向きにし、左側の身ごろと袖をたたんでいきます。
②右側も同様 袖がバツ印になるようにたたむ
右側も同様にたたんでいきます。
左右の袖がバツ印になるような感じですね。ジャケットはできるだけシワを少なくしたいので、袖は1回だけ肘のあたりで折ります。
③身ごろを下から上に向かってたためば完成!
袖がたためたら、今度は身ごろを裾から襟元に向かって上向きにたたみます。
↑裏側はこんな感じになればO.K.
裏地のついているジャケットは生地がすべって崩れやすいので、最後に軽く形を整えてあげましょう。
これでジャケットもたためるようになりました。
持ち運ぶ時はさらに2つ折り・・・というよりは、外側に湾曲するようにして袋に入れると崩れにくいです。
番外編 アパレルのたたみ方
ちなみに上記でご紹介したTシャツのたたみ方は、私がアパレル時代にやっていたたたみ方ではありません。
え、違ったの? なんで?
なぜなら、↓このたたみ方けっこう難しいのよ。
メーカーや会社によって多少の違いがあるので「絶対にこう!」というものではありませんが、アパレルのたたみ方をご紹介しますね♪
①左側の袖を上に向かって折る
裏向きにして、まず左側の身ごろをたたみます。
そして、袖を外側に向かって折ります。その時、袖がはみ出てしまってかまいません。
はみ出た部分の袖を、身ごろに平行になるように上に向かって折ります。
②右側の袖を下に向かって折る
左側ができれば、次に右側の身ごろもたたみます。
はみ出た部分の袖を、今度は右斜め上に向かって折ります。
まだはみ出ている部分の袖を、身ごろに平行になるように下に向かって折ります。
これで袖が互い違いにたためました。
③下から上に向かってたためば完成!
あとは下から上に向かって半分にたたんで、表向きに返して完成です。
この袖のたたみ方、ちょっと格好良くありませんか?
先ほどのTシャツのたたみ方より、完成した姿にまとまり感があります。
アパレルのたたみ方をマスターしたい方は、ぜひ練習してみてくださいね♪
まとめ
服の基本のたたみ方は、
- 背中側を表にして(服を裏向けにして)
- 左右対称になるように、身ごろと袖をたたむ
- 下から上に向かって丈を半分にたたむ
これだけです。
さらに、たたむ時にシワにならないように気をつければ完璧。
大抵の服はこれで対応できます。
慣れてしまえばとても簡単な服のたたみ方ですので、ぜひ実践してみてください。