礼服・喪服のクリーニングの料金相場や出す頻度は？ | おすすめの宅配クリーニング5選も徹底解説！

冠婚葬祭などの際に着用する、大人なら1着は用意しておきたい礼服・喪服。
「百貨店などのフォーマル売場に売っている黒い服」といえば想像しやすいですよね。

重要なシーンでのみ着用する服装ではありますが、着る頻度が少ないため、クリーニングの出し時に迷ってしまうアイテムでもあります。

また、特別な服装であるだけに、普段の服と同じように扱っていいのかも気になるところですよね。

礼服・喪服のクリーニングについて、このような疑問を持つことはないでしょうか？

また、外出の時間が取れない・近所にこれといったクリーニング店がないなどの理由で、礼服・喪服を出しそびれてしまう方向けに、おすすめの宅配クリーニングについてもお伝えしていきます。

この記事を参考に、あなたの大切な礼服・喪服を綺麗に長持ちさせる工夫をしてみてくださいね！

そもそも、礼服と喪服の違いとは？

礼服：冠婚葬祭などの改まった場で着る服の総称　

礼服は、冠婚葬祭（結婚式・入学式・卒業式・お葬式・法事）など、人生の節目となる大切なシーンで着るフォーマルウェアの総称です。

総称ですので、礼服の方が喪服より大きな括り(くくり)となっています。

女性の場合、礼服（フォーマルウェア）にはカラーフォーマルとブラックフォーマルがあります。

カラーフォーマルは「慶事」に着用し、明るい色のスーツやワンピース、アンサンブルなどであることが多いです。結婚式や入学式に着ていく服のイメージですね。

一方、喪服（ブラック･フォーマル）は「弔事」の時に着用する服装です。

喪服（ブラック･フォーマル）：礼服の中で、特にお通夜、お葬式、告別式、法事などの「弔事」の際に着用する服

露出の少ないシンプルなデザイン、光沢を抑えた上質な素材で作られており、高級になるほど深い黒（漆黒）に染められています。

また、礼服・喪服と一般的な黒のスーツとの違いについてですが、全体的なデザインや生地のふくらみ感の違い、黒の深さの度合いが違います。

礼服・喪服と黒のスーツを横に並べて比較すると、黒の色合いや、生地の風合いがはっきりと異なっているのがよくわかるでしょう。

礼服・喪服のクリーニング料金相場

礼服・喪服は、デリケートな上質素材を傷めない方法でクリーニングを行う必要があるため、料金はやや高めです。

礼服・喪服のクリーニング料金の相場は、オプションなしで上下合わせて2,000円～5,000円程度です。少し幅がありますが、衣類の分類方法や、クリーニング店によって料金設定が異なるためです。

冠婚葬祭などで出費がかさむ上に、クリーニング代まで高いとなると負担に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、次に喪服を着なければならないタイミングというのは、予想することができません。

大切な衣類に汚れを残さないためにも、礼服・喪服の着用後は必ずクリーニングを行いましょう。

礼服・喪服のアイテム別のクリーニング料金はおよそ以下の通りです。

• ジャケット: 約1,500円
• パンツ・スカート: 約1,000円
• ワンピース: 約1,800円

ちなみに数年前に私が近所のクリーニング店に依頼した時は、ワンピースとジャケットでデラックス仕上げを依頼したところ、税込3,100円ほどでした。

 有名大手クリーニングチェーン店3社の料金例【目安】

	ジャケット	パンツ・スカート	ワンピース
ホワイト急便	1,100円～	900円～	1,700円～
ポニークリーニング	1,300円～	1,000円～	1,600円～
白洋舎	1,760円～	900円～	1,980円～

クリーニングチェーン店は、ジャケットとの組み合わせで2,000円～4,000円程度。

礼服・喪服にふさわしい仕上げとしてデラックスコースを希望する場合、もう少し（一気に）高くなるであろう一方で、会員割引で安く利用できる可能性があります。

しかし、同じチェーン店であっても、地域や店舗によってクリーニング料金が異なります。実際の料金は、家の近くのクリーニング店で直接確かめてみてくださいね。

 宅配クリーニング3社の料金例【目安】

	ジャケット	パンツ・スカート	ワンピース
リネット	1,295円	880円	1,670円
ネクシー	1,200円	850円	1,450円
クリコム	1,200円～	800円～	1,800円～

一般的に、宅配型は利便性の高さや高品質なケアを受けられることから、やや高めの料金設定とされています。

しかし、今回は喪服・礼服のクリーニング料金比較ということで、単品制を採用している宅配クリーニングを調査。すると、店舗と変わらないどころか、さらにリーズナブルな印象でした。

注意点としては、宅配クリーニングの料金は工場到着後に見積もりによって決まること、単品制の宅配クリーニングの場合は送料無料ラインを超える必要があることです。

喪服・礼服をクリーニングに出す頻度は？

一度着用したらクリーニングに出すのが基本

礼服・喪服のクリーニング料金は一般の服よりもやや高い設定ですので、クリーニング代を負担に感じることもあるでしょう。

しかし、たとえ短い時間であっても、着用したのであれば喪服や礼服はクリーニングに出すのが基本です。

理由は2点あります。

自分では綺麗に着たつもりでも、よほどでない限り、汗やホコリなどの目に見えない汚れは付着しています。

汚れを放置すると繊維の中にしみこんでしまい、汗ジミやカビの発生原因となります。最悪の場合は着られなくなり、買い替える必要も。

そのようなことにならないよう、喪服・礼服の着用後はクリーニングに出し、綺麗な状態をキープしておきましょう。そうすれば、急なニーズが出てきてもあわてずに、落ち着いて対応することができますよ。

クリーニングに出さなくても良い例外ケース

一方で、クリーニングに出さなくても良い例外もあります。

〈例外①〉汚れるような条件がなかった時

「汚れるような条件がなかった時」というのは・・・

• ごく短時間の着用で、汗をかいていない
• 飲食していない
• 晴れていた（雨が降っていなかった）
• ほこりや花粉、臭いにさらされていない
• その他汚れるようなことは何もしなかった

このような条件が揃った時は、クリーニングに出さなくても良いかもしれません。

とはいえ、目に見えない汚れが絶対ないとは言い切れないので、思わぬ時にシミや白カビが発生する可能性も否定できません。行動を振り返り、不安を感じる方はクリーニングしておくほうが無難です。

〈例外②〉一連の行事が続いている時

お通夜、お葬式、四十九日・・・など、予定があらかじめわかっている一連の行事がしばらく続く場合は、全ての行事が終わってからクリーニングに出しても良いでしょう。

とはいえ、真夏で大量に汗をかいた場合はシミになる恐れもありますし、主催者側だと忙しく立ち回り、通常よりも汚れている可能性もあります。

そのような場合は固く絞ったタオルで軽く叩くように応急処置をしておき、タイミングを見計らって、なるべく早くクリーニングに出すようにしましょう。

喪服・礼服のクリーニングで頼みたい便利なオプション

喪服・礼服をクリーニングを出す際に検討したいオプションを4つご紹介します。

【喪服・礼服につけたいクリーニングオプション 4つ】

それぞれの加工のポイントを解説していきます。

汗抜き加工

着用中にたくさん汗をかくと、脇や背中などの汗ジミやにおい、カビなどが気になります。

ドライクリーニングだけだと水溶性の汚れが落ちにくいというデメリットがあり、それを補ってくれるのが汗抜き加工です。

「汗をたくさんかいてしまったな」と思った時には、汗抜き加工を依頼すると良いでしょう。

防虫・防カビ加工

礼服や喪服にウールやシルクなどの天然素材が含まれている場合は虫がつきやすいため、防虫加工が適しています。

また、保管している間に湿気がこもることにより、知らない間にカビがついてしまっていることも。

突然必要になった時にも、綺麗な状態で取り出せるのが礼服・喪服の正しい管理の仕方。防虫・防カビ加工のオプションがある場合はつけておくと安心です。

防臭加工

線香やタバコ、食べ物のにおいなど、礼服・喪服は意外にも強いにおいにさらされる機会が多いです。

礼服や喪服を取り出した時に、何だかわからない前回のにおいが残っているとげんなりしてしまいますよね。においが残っていると、生地を傷める原因にもなるとか。

強いにおいは普通にクリーニングするだけでは落ちない場合もあるとされており、防臭加工を施すことにより、これらのにおいを防ぐことができます。

撥水加工

撥水加工は、水や汚れが染みこまないように生地表面をコーティングします。

着用事の汚れは、悪天候時の雨や雪、泥はねなどの水溶性の汚れや食事の食べこぼしや飲みこぼし、女性であれば着脱時のファンデーションや口紅、日焼け止めなど、さまざまな原因が想定されます。

撥水加工はこれらの汚れを防ぐ効果がありますが、数カ月程度で効果が薄れてしまいますので、クリーニング後に着る予定がない場合は特に必要ないでしょう。

喪服・礼服の保管とお手入れ方法

ここでは礼服・喪服をできるだけ良い状態で長持ちさせるための保管とお手入れ方法をご紹介します。

湿気対策をする

礼服や喪服は自宅で長期間保管するため、風通し、つまり通気性の良い環境が大事です。

クリーニングから返ってきた時についてくるビニールを、ほこり避けの代わりに使っている方も多いのでは？

しかし、ビニールは通気性が悪く、中に湿気がこもってしまうためNGです。市販の不織布カバーや防虫カバーに変えるだけでも通気性が良くなりますよ。

また、湿気を飛ばすため、半年、もしくは1年に1回は陰干しや風通しを行いましょう。風通しの良い日陰に半日ほど干しますが、クローゼットの扉を開け放つだけでもO.Kです。

さらに、クローゼットの中で保管する際には、除湿剤の利用が有効です。除湿剤を置いて、クローゼットの中の湿気をできるだけ取り除く工夫をしましょう。

衣類は湿気に弱く、長時間湿度の高い環境に置かれると生地が傷みやすくなります。また、カビの原因にもなりますので、上記のような湿気対策を心掛けてくださいね。

型崩れしないハンガーに掛け替える

長期間保管している間に肩の部分が型崩れしてしまった──。

という残念なことにならないために、肩のラインにフィットした厚めのハンガーに掛けておきましょう。

礼服や喪服を購入した時にサイズに見合ったハンガーを貰える場合は、そのまま使用しても良いですね。そうでない場合は、肩幅に合った厚めのハンガーを用意し、つけ替えましょう。

喪服・礼服 宅配クリーニング おすすめ5選

利便性の高い宅配クリーニングは、場合によっては店舗型より安く利用できるため、選択肢から外してしまうのはもったいないです。また、外出しにくい方の強い味方でもあります。

業者ごとに特徴がはっきりしており、高品質仕上げを希望する場合や、オプションを明確に把握してから依頼する場合に、使い勝手の良さを感じられるでしょう。

業者名	最低料金	最短仕上げ日数	特徴
リネット	880円～	2日～	急ぎ対応に強く、少量から対応可能
クリコム	800円～	5日～	礼服・喪服に適した高品質仕上げを選べる
ネクシー	850円～	6日～	全体的にリーズナブルで丁寧な仕上がり
キレイナ	3,850円～	2週間 ～4週間	クリーニングをオーダーメイド。 高品質を求める方に最適。
リナビス	3点 7,800円～	5日〜	職人さんによるデラックス仕上げ

リネット（プレミアム会員）

パック・単品	パック・単品両方あり
最短仕上げ日数	最短2日
料金例	礼服・喪服上：1,295円 礼服・喪服下：880円 礼服・喪服ワンピース：1,670円
送料	3,300円以上の利用で無料
保管サービス	あり
オプション	プロにおまかせコース 匠の手仕上げ サラッと撥水仕上げ ディープクレンジング仕上げ ふんわり上質仕上げ 銀イオン抗菌防臭仕上げ
公式サイト	宅配クリーニングのリネット

リネットは使い勝手がいい宅配クリーニングとして、初めての方にもおすすめです。

1点から注文することができ、最短で2日で手元に届くスピード仕上げは業界最速。

初回限定サービスも充実しており、全品30%OFFで利用できる上、有料会員費が1カ月無料で、プレミアム会員としての利便性の高いサービスを一通りくまなく体験することができます。

保証制度も備わっており、クリアで安心できるサービスを提供しているため、宅配クリーニングの便利さや快適さを最も味わえるのがリネットです。

喪服・礼服に適した「匠の手仕上げ」などのオプションも充実していますよ。

＼ 初回限定・全品30％OFF！ ／

クリコム

パック・単品	単品のみ
最短仕上げ日数	最短5日
料金	スーツ：2,000円（デラックス仕上げ：4,000円） ジャケット：1,200円（デラックス仕上げ：2,400円） パンツ・スカート：800円（デラックス仕上げ：1,600円） ワンピース：1,800円（デラックス仕上げ：3,600円）
送料	4,400円以上で無料
保管サービス	なし
オプション	汗抜きWクリーニング 防臭・消臭 特殊シミ抜き
公式サイト	クリコムの公式サイトへ

クリコムのクリーニングコースは、通常コースとデラックスコースから選ぶことができます。

デラックスコースは、他の衣類と一緒に洗うのではなく、自分のクリーニング品のみを洗ってくれます。さらに職人さんによる手仕上げを行ってくれるため、美しく着心地の良い仕上がりに。

また、シミ抜きに定評があるため、無料シミ抜きである程度綺麗にしてもらえます。京都の呉服屋さんとの提携により、特殊シミ抜きも可能です。

大切にしている喪服・礼服も、コースやオプションの選び方次第で上質素材にふさわしい丁寧な仕上がりが期待できますね。

＼長く大切に。本物志向のクリーニング！／

ネクシー

パック・単品	パック・単品両方あり
最短仕上げ日数	最短6日
料金	礼服ジャケット：1,200円 礼服パンツ・スカート：850円 礼服ワンピース：1,450円
送料	7,800円以上の利用で無料（プリモ会員なら4,400円以上）
保管サービス	あり（パック制【Nexcy　Season】（ネクシーシーズン））
オプション	エクセレント加工 Wウォッシュ加工 デオドラント加工 撥水加工
公式サイト	ネクシー

ネクシーは1点あたりの料金がリーズナブルなのが特徴で、気軽に頼めるのがメリットです。

素材別の追加料金がかからないため料金が明瞭で、喪服・礼服のクリーニング料金を抑えたい方にもピッタリ。必要であればオプションを追加すればいいので、無駄がありません。

仕上がりについても満足な口コミが多いため、一度試してみる価値ありです。

送料無料ラインまでのハードルがやや高めですが、ついでにクリーニングしたいものがあれば一緒に出してみてくださいね。

＼ 気軽に頼めるのに綺麗な仕上がり！／

キレイナ

パック・単品	単品
最短仕上げ日数	2～4週間
料金	ジャケット：5,500円 パンツ・スカート：3,850円 ワンピース：6,600円
送料	【本州/四国/九州】 11,000円以上で往復送料無料 【北海道/沖縄/離島】 22,000円以上で往復送料無料
保管サービス	あり（\2,000/1点）
オプション	汚れ防止＆撥水加工 消臭＆防カビ・抗菌加工 しみ抜き 修復修理
公式サイト	キレイナ

キレイナは、1点1点オーダーメイドするように、丁寧に扱って欲しい方向けの宅配クリーニングです。

他店で断られるような特殊素材や高級ブランドも、その1着にとっての最良を考えてくれる、まさにオーダークリーニング。

高価なブランド物の礼服・喪服をお持ちの場合は、それに相応しい仕上がりが期待できるキレイナに依頼してみてはいかがでしょうか。

仕上がりまでに時間がかかるため、すぐに着る予定のない礼服・喪服を出すのがおすすめです。

＼ 本当に大切な衣類に！オーダークリーニング／

リナビス

パック・単品	パック
最短仕上げ日数	最短5日
料金	3点コース：7,800円 5点コース：9,810円 10点コース：14,900円
送料	無料
保管サービス	あり
オプション	トリートメント加工 防虫・防カビ加工 汗抜き加工 消臭加工 はっ水加工
公式サイト	リナビス

リナビスは、この記事のおすすめ5選の中で唯一のパックコースのみの取り扱いですが、とても人気の高い宅配クリーニングです。

オプションの取り揃えもバランスが良く、大切な礼服・喪服に最適なクリーニングが施せそうですね。クリーニング単価の高い衣類を同時に頼めば、1点あたりの料金をリーズナブルに抑えられます。

外出しにくい方にとって強い味方の宅配クリーニングですので、機会があれば有名店であるリナビスを一度利用してみてはいかがでしょうか。

＼「 私の宅配クリーニング」No.1の親しみやすさ ／

まとめ

礼服・喪服の料金相場や頻度、保管方法やクリーニングについてお伝えしてきました。

礼服・喪服は、冠婚葬祭など大切なシーンで着用する格調高い服装です。

そのため、いつ取り出しても綺麗に着ていける状態にしておきたいものですね。いざという時にあわてずに済むよう、クリーニングは済ませておきましょう。