企業の採用面接などで、「第一印象が大事」ということはよく聞く話です。
初めて出会った人の内面や能力を瞬時に見抜くということはなかなか難しいため、人は、その人の外見や第一印象から情報を得て判断するからです。
どのような職業であれ、清潔感を与えることは大切ですよね。
特にあなたが営業や接客業に就いているなら、靴のお手入れを怠らないようにしましょう。
靴は「信頼に値するか」「仕事ができるか」のバロメーターとして見られているからです。
色のハゲた靴、すり減った靴底、形が崩れているもの、見るからに安物、古びている、もったいないから……全部NGです。
と、厳しめの出だしで始まりましたが。
この記事は、筆者である杏奈が靴に関して得た気づきと考察、靴を綺麗に保つポイントについて述べています。
結論。
靴に良いことをすれば、
靴から恩返しがあるよ。
営業さん、接客業の方、綺麗な靴で良い印象を勝ち取りましょうね!
仕事ができる営業・接客業は靴がキレイ
人と直接関わりモノやサービスを販売する営業さん・接客業の方は、靴が与える影響の重要性を再確認しましょう。
私も20年近く百貨店業界にいましたが、やはり仕事ができる人の装いは「清潔感」が第一。
なかでも靴は、その人の日頃の態度や考えが表れるわかりやすいアイテムです。「第二の名刺」といっても良いでしょう。
営業や接客業の靴は傷みがち
営業や接客業の人の靴は傷みがちです。
職種にもよりますが、立っている時間の方が圧倒的に長いという環境。しかも、むしろ運動靴を履いていた方がいいのでは?というくらいに動き回ることも多いです。
これを日々綺麗に保つには、それなりの覚悟が必要です。
「神は細部に宿る」って??
神は細部に宿る
という言葉をご存知でしょうか。
これは有名な建築家、ミース・ファン・デル・ローエの残した言葉であると言われていますが、
「細部へのこだわりがあるものこそ、全体として素晴らしい作品に仕上がる」
というような意味です。
ぱっと目につく服や時計に気を遣っている人は多いですが、見えにくい足元がおろそかになってしまっていてはマイナス印象です。
普段から靴の状態にまで気配りできるような人は、
「仕事の面においても、細かい部分にまで配慮が行き届く人」
と言えるでしょう。
これは「一時が万事」
という言葉に置き換えることもできるかもしれませんね。
きびしい…
ポイントは、気に入らない靴は履かないことかしらね。
好きな靴だとお手入れも楽しくなるわよ。
(って、この子に靴は関係ないのでは…?)
靴を綺麗に保つことのメリット
- 自信がつく
- 印象が良くなる
- 信用が上がる
さて、靴を綺麗に保っている人にしかわからないメリットというものがあります。
仕事のスキルを向上させるのには時間がかかりますが、靴を綺麗に保つのは、その気があればすぐに実践可能です。
この記事を読んでいるあなたも、せっかくの機会ですから、メリットを胸に刻んで帰ってくださいね。
自信がつく
靴に自信が持てると、ふしぎなことに他の面でも自信が湧いてきます。
これは無意識の領域が外の世界に対しても影響を及ぼしているからだと考えられます。
その反対は(無意識に)「恥ずかしいからコソコソする」です。この状態では良い仕事はできません。
お手入れの行き届いた良い靴を履けば自信につながり、自然と姿勢も良くなります。
印象が良くなる
汚い靴を履いている人の印象があまり良くないというのは、理解できる話かと思います。
その逆に、いつも綺麗な靴を履いている人は、「きっちりしていそう」と、良い印象を人に与えます。
足元に注意を払うようにするだけで、たとえ同じ人物であっても必ず印象は良くなります。
信用が上がる
靴への態度は、大げさに言えばその人の考え方や生き方を凝縮しているものだと見なされます。
良い靴を綺麗な状態に保てるというのは、
「物を大切に扱える(人)」
「本当の価値を知っている(人)」
「他社に対してマナーを実践している(人)」
などと見なされ、人間性に対する信用度が上がります。
結果、信用が積み重なると
「この人に仕事を任せたい」
という流れにも。仕事ですのでもちろん要因は靴だけでないのは明白ですが、お手入れされた綺麗な靴の存在はマイナスをゼロに、ゼロを1に引き上げてくれます。
信用が上がれば、仕事を任されたり購入してもらえたりなど良い影響がもたらされるでしょう。
靴が綺麗だと、良いことしかないというわけですね。
靴を綺麗に保つポイント
靴を綺麗に保つといっても、具体的に何をすればいいですか?
そうですよね。私の体験をもとにお話しますね。
靴のお手入れ方法は、自宅でケアする場合と、お修理やクリーニングをプロに任せる場合があります。
私が行っていた靴のお手入れ3つ
- ヒールの交換修理
- 靴クリームなどでお手入れ
- 買い替える
まずは、私が行っていたお手入れ3つをご紹介します。
ヒールの交換修理
パンプスのヒールは道路を歩いたりするとすり減りやすく、ヘビーローテーションしていると、約1ヶ月~3ヶ月でゴム部分がお修理対象になってしまいます。
そのまま放置するとヒールの中の金属が直接地面に当たるのでよろしくありませんし、姿勢にも影響しそうです。
私が勤務していた時はすぐ近くに「ミスターミニット」があり、よくお世話になっていました。
靴クリームなどでお手入れ
ブーツなどは雪やみぞれに見舞われることもあり、傷みやすいのでよく靴クリームなどでお手入れを行っていました。
シューケア用品を買い込んで、自宅でせっせとお手入れ。特にロングブーツは面積が大きいのでやり甲斐がありました。
ダメージを受けた革に栄養と油分を与えると見違えるように蘇りますし、靴も長持ちしますよ。
靴のお手入れセットで大切な靴をケア↓
買い替える
ベーシックなデザインだと思って購入しても、数年も経つとトレンドから置き去りになることも…。
古くさいデザインのものをいつまでも履いていては、運気的にも良くなさそうです。
また、靴は服装と調和していることが大切ですから、服装の傾向や仕事内容が変われば、見合った靴に買い替えましょう。
今後取り入れたいのは「お修理&クリーニング」
当時やっていなかったお手入れで今後取り入れていきたいのが
「靴のクリーニング」と
「靴のお修理&クリーニングが同時に頼めるサービス」
です。
最近は同じデザインの靴ばかり買っているので、傷みや汚れによって「履かなくなった同じような靴」が量産されていっています。
しかし、革の部分は全然大丈夫なので簡単に捨てていてはもったいない。
最近の値上がりで革靴の購入価格も上がっているため、靴をクリーニングに出す方がは買うよりも安く、むしろコスパが良いと思います。
天然の素材はなるべく大切に。SDGsに参加できるといいな…という考えもあるんです。
宅配クリーニング大手のリネットも靴クリーニングを実施していますが、今のところお修理ができないのが残念。
今後のサービス拡充に期待です。
クリーニング&保管を利用するだけなら良いです。
最後に:アパレルショップ店員時代の靴事情
蛇足ではありますが、私の百貨店勤務の中でも、特に靴と関わりが深かったアパレルショップ時代のお話を少しだけします。
当時、靴は日用品を買うくらいの感覚で買い替えていました。
「制服」を変えるたびに靴を買う
アパレルショップでは、店員はそのブランドの服を着て販売します。
いわゆる「試着販売」と呼ばれるものですが、私たちはその服のことを単に「制服」と呼んでいました。(「私服制服」の略です)
「制服」は、店頭から在庫がなくなるとそれ以上着てはいけないルールでした。
なぜなら、お客様から
「お姉さんのその服(と同じ服を)ください」
と言われると困るからですね。
また、アパレルは「春・夏・秋・冬」のシーズンごとに新作を出しますから、季節が入れ変わるタイミングでも新しい「制服」に着替えます。
そして、服のテイストが変わるたびに、それに似合う靴を履かなければいけません。
夏にはサンダル、冬にはブーツというとわかりやすいでしょうか。
つまり、基本的にはコーディネートごとに靴を変えないといけなかったのです。
購入した靴の数々
今思えば靴を使い回しても良かったのですが、周りの環境がそうだったこともあり、当時はほぼ毎回靴を買い替えていました。
何というか、若いというのはすごいですね。
「ちょっとスタバのコーヒー買いに」
というくらいの感覚で、隣の売場に靴を買いに行っていました。
黒のエナメルパンプス
黒のスエード リボンがついたローヒールパンプス
オフホワイトのパンチングのパンプス
ダークベージュのオープントゥパンプス
華奢なピンヒールのロングブーツ(黒) 女の子らしいリボンつき
ローヒールのロングブーツ(茶)
などなど、全部は覚えていないですが、とりあえず靴はたくさん買いました。
アパレルなのでファッションの一環としての靴でしたが、その時に靴の重要性は何となく理解したつもりです。
周囲にはトレンドでない古い靴や、汚い靴を履いている人はいませんでしたから。
ところで、接客業ではなく「営業」の場合は、頻繁に靴を買い替えなくても良いと思います。
1~3足ほどのより質の高い靴を大切にお手入れした方が信頼度が増すでしょう。
まとめ・靴を綺麗に保つポイント
それではまとめです。
- 仕事靴は安いからという理由では買わない
- 踵・ヒールがすり減ったら交換
- 定期的に自分でお手入れする(靴クリーム、ブラシ等)
- クリーニングやお修理など、場合によってはプロに任せる
- 営業・接客業は「清潔感」「第一印象」が大事ということを心に刻み、靴の先までしっかり見られているという意識を持つ
- 靴を綺麗に保つことは顧客へのマナーと心掛ける
- 靴を綺麗に保つことで得られるメリットをイメージする
自宅ですぐに取りかかれないと、つい後回しになってしまう靴のお手入れ。
お手入れをするにはシューケアキットを購入したり、お修理やクリーニングを依頼したりと多少の手間がかかってしまいます。
しかし、特に人前に出る職業の方は、いつも綺麗な靴の状態を心掛けることによって、前向きな気持ちで仕事に臨むことができるでしょう。
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