衣替え前の「しまい洗い」 夏服の黄ばみ・虫食いを防ぐには?

衣類の「しまい洗い」をご存知ですか?

衣替えの前に、黄ばみや虫食いの原因となる汗や皮脂などの汚れを落とすため、衣類をもう一度洗いなおすことです。

杏奈

普段の洗濯では落としきれない汚れを落とすのが「しまい洗い」です。

実は私もしまっておいたお洋服に黄ばみを発見してしまい、失敗を経験したばかり。来年も気持ちよく取り出した服を着られるように、「しまい洗い」について調べてみました。

この記事では、大切なお洋服を守るための「しまい洗い」についてご紹介していきます。

目次

「しまい洗い」はなぜ必要?

繊維に残った微量の汗や皮脂汚れが、時間とともに黄ばみやシミ、虫食いの原因に。
衣替え前に、そのシーズンの汚れをしっかり落とすことが大切!

汗や皮脂の成分が付着していても、目に見えない汚れにはなかなか気がつきませんよね。

洗濯機で普通に洗っているだけでは、そうした汚れを完全に落とすのは難しいとのこと。黄ばみやシミは後になって出てきます。

誰でも1度くらいは、保管していた服を出してみたら黄ばんでしまっていた・・・なんて残念なことがあるのではないでしょうか。

衣替え後の長い保管期間に入る前に、そのシーズンについた汚れをしっかり落としてしまいましょう。

白い服に黄ばみを発見してショック!

実はこの記事を書く前のこと、衣替えで白いパンツを出した際に黄ばみを発見してショックを受けました。

しまう時には洗濯もきちんとしていたし、綺麗な状態だと思っていたのに・・・?

しかし、記憶をたどると思い当たることがいくつかありました。

  • いつもはしまう前にしっかり手洗いするのに、その時は残り湯を使い洗濯機で洗ったような気がする
  • 夏物だからと、しまう時に防虫剤を入れなかったかも
  • 去年1度も着なかったので、通気性の悪いタンスに保管したままだった
ひろ

だいぶ手抜きしてるじゃん!

杏奈

(本当だ・・・)

一昨年のことなので曖昧な記憶ですが、これ、全部やってはダメなことだったのです。

「しまい洗い」のやり方

衣類を手洗い

黄ばみの原因は、普段の洗濯で落としきれなかった微量の汗や皮脂汚れです。

しまう前に、これらの汚れをしっかりと落とす必要があります。

しまい洗いに必要なもの
  • 酸素系漂白剤
  • いつも使っている洗濯洗剤
  • クエン酸

酸素系漂白剤やクエン酸は、スーパーやホームセンター、ドラッグストアなどで手に入れることができます。

それでは早速しまい洗いのやり方をご紹介していきますね!

①酸素系漂白剤につけ置き洗い

たらいに50℃くらいのお湯を張り、酸素系漂白剤を溶かします。

そこに衣類を入れてつけ置き洗いをします。

酸素系漂白剤は液体より粉末タイプの方が洗浄力が強く、また50℃前後の温度で使用することによって最も効果を得られます。

つけ置きする時間は30分~1時間程度など、使用する酸素系漂白剤によってまちまちです。パッケージの注意書きを確認するようにしましょう。

色落ちの心配のない白服などでは、一晩つけ置くことでさらに洗浄効果が高まるようです。

②洗濯機で洗濯する

  • つけ置き洗いが終われば、いつも通りに洗濯機で洗濯する
  • お風呂の残り湯は使わない
  • すすぎは綺麗な水で2回

次に普段通り洗濯機で洗濯します。

洗剤はいつも使っている衣類用の洗濯洗剤でO.K。

柔軟剤の代わりにクエン酸を適量入れます。

クエン酸には抗菌・消臭効果があり、においの元をシャットアウトしてくれる働きがあります。

またクエン酸は酸性なので、弱アルカリ性の洗剤で洗った洗濯物を中和してくれ、衣類のごわつきを抑えてなめらかな仕上がりにしてくれます。

お風呂の残り湯は使わず、綺麗な水ですすぎを2回行ってください。

また、洗濯槽に雑菌やカビなどが付着していると、せっかく綺麗にしてきた効果も薄れてしまいます。
「しまい洗い」の前に洗濯槽クリーニングをすることが望ましいです。

杏奈

「しまい洗い」のタイミングで時間もかかる洗濯槽クリーニングをするのが難しければ、いっそのこと手洗いしてしまうのもオススメです。
「衣類を手洗いする→ 柔軟剤代わりにクエン酸を使う」
だけなので、簡単ですよ。

③天気のいい日にしっかり乾かす

青空と太陽

衣類が洗い上がったら、今度はしっかりと乾かします。

服に湿気が残るとにおいやカビなどの原因になってしまいます。

乾燥機を使っても良いですが、基本的には晴れていて湿度の少ない日に干した方がいいでしょう。

保管は防虫剤と除湿剤でしっかりブロック

さまざまな衣類用の防虫剤
  • 引き出しや衣装ケースには詰め込みすぎず、7~8分目までを目安に上部にゆとりをもたせる
  • 夏物をしまう場合でも防虫剤を置く
  • 衣類を湿気から守るために、防湿剤も一緒に入れる

綺麗に洗ってしっかり乾かしたら、長い保管期間に備えて環境を整えてあげることが大切です。

防虫成分は空気より重いので、成分を行き渡らせるために防虫剤は服の上に載せましょう。

衣類は湿気があると傷みやすく、黄ばみの原因ともなりますので、防湿剤も一緒に入れておきます。

ひろ

ここまですれば完璧!

私の今までの経験では、洗い方も大事ですが、保管の仕方も同じくらい重要です。

せっかく綺麗に洗えても、通気性が悪かったり湿気がこもったりすると雑菌やカビが発生しやすく、衣類がいたみやすいです。

最後にちょっとひと手間かけてあげることで、衣類にとって気持ちのいい状態を保ってあげることができますよ。

杏奈

今回はちょっと失敗しちゃったけど、いつもより手を抜いたからなんだよね。反省・・・。

面倒な人は宅配クリーニングが手っ取り早い

ここまで自宅でケアすることを前提としてお話してきましたが、「しまい洗い」には時間と手間が少しだけ余分にかかってしまうのも確かです。

おっくうに感じてしまう場合は、クリーニングにお任せするのがオススメです。その際は、水洗い対応や汗抜きコースのあるクリーニング店を選びましょう。

宅配クリーニングは自宅に居ながらにして完結するので、時間がない方にはピッタリですよ。

まとめ

衣替え前にしておきたい「しまい洗い」のやり方とポイントについてご案内しました。

汗や皮脂汚れが原因でできる黄ばみやシミを防ぐため、しまう前にひと手間かけるのが「しまい洗い」です。

来年もしまっておいた服を気持ちよく着るために、大切なお洋服にはぜひ衣替え前のひと手間をかけてあげてくださいね!

杏奈

次は失敗しないように頑張るぞ♪

ひろ

頑張ってね!

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